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サニーポート川口の施設長・塩島俊夫さんからお話を伺いました。
Ｑ：こちらの施設の特徴・アピールポイントをお聞かせいただけますか？
Ａ：看護師が24時間常駐しています。医療行為を必要としている方、例えば通常の食事が難しく、鼻から食事をとる「鼻腔栄養」の方とか、点滴を必要とされる方などを積極的に受け入れています。そして往診に来られるホームドクターがいる医療クリニックと連携しており、入院施設として19床ベッドがあります。万一入院を必要と判断された際、連携して優先的に入院させてもらえます。ご高齢で認知症がひどい方など入院を断られる場合が多いのですが、当ホームではその問題を医療機関と連携することで解消しています。そして往診に来られる先生がそのまま入院先では担当医になるので入居者の方にとっても安心です。
Ｑ：住宅環境で何か工夫されていることはございますか？
Ａ：2013年施設長として着任しました。当時入居率が42部屋に対して17名しかいない状況でした。理由としては周辺地域に新しい老人ホームがたくさんできて、施設が古い当ホームとしては取り残された感じになってしまいました。そこで、病院と連携し、介護以外に医療行為が必要な方を中心に受け入れるようにしたところ、現在31名まで入居していただける状況になりました。
埼玉県の福祉振興課とタイアップして年6回大きなイベントをやっています。ボランティアで音楽会などプロ級の方がこられるので毎回好評です。クリスマス、夏祭り、春・秋・敬老の日の音楽会などです。各居室には介護ベッド・洗面台・トイレ・エアコン・クローゼット・チェスト・イス・緊急コールが設置されています。近くに連携している病院があること、当ホームにも看護師が常駐しているので健康に不安がある入居者の方には安心していただけます。
Ｑ：普段の生活支援の際に心がけていることはございますか？
Ａ：当ホームでは医療行為を必要とされ、特に寝たきりの入居者が多いのが特徴です。寝たきりの方でその日の体調に問題がないと判断された方には昼食1時間前に必ずリクライニング式の車椅子に移動してもらいます。日に当たったり、入居者のみなさんと集まって一緒に歌ったり、ジブリ映画などを見ます。耳と目など感覚に刺激を与えることで完全な寝たきりにはさせないようにしています。
Ｑ：介護業界に入って良かったと感じた出来事はございましたか？
Ａ：病院で入院中だとどうしても医療行為が中心になってしまいます。入院中で「最期は人間らしく過ごしたい」という方が当ホームに移り最期を迎えたあと、ご家族の方から「本当にありがとうございました」と感謝の言葉をいただいたときですね。
Ｑ：今後、こちらの施設の運営に力を入れていきたい事はございますか？
Ａ：入居者の方の食事ですね。ソフト食と呼ばれるやわらかい食事です。すでに入居者の方からは好評をいただいていますが、食べるということに関して楽しみ、喜んでもらうこと、これからも美味しい食事をご提供できるようにしていきたいと考えています。
Ｑ：最後にご入居をご検討されている方達に向けて、メッセージがありましたらお願いします！
Ａ：当ホームは人間らしい最期を迎えていただきたいという思いがあります。施設長である私自身が当ホームのすぐ近くに住んでいますので、入居者の方が深夜に体調を崩されて病院への緊急搬送やご家族への連絡など、時間に関係なく私が行います。どうぞ安心していらしてください。
ありがとうございました！
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